海苔は栄養の宝庫
海苔は、たんぱく質、ビタミンA、B、C、鉄分、カルシウム、食物繊維、EPA、βカロチン、タウリンなどを含んでいます。
血液をサラサラにするEPA
体内では作れない栄養素で、血液をサラサラにする性質があります。
認知機能や血管によい働きが期待されます。
血管を丈夫にするタウリン
血管を丈夫にし、心臓病のリスクを減らします。
肝臓にいい成分ですが、最近は心臓にもいいと言われていて、心臓の毛細血管を増やす作用もあり、心臓の機能を回復させる可能性を秘めています。
また、悪玉コレステロールを減らし、糖尿病や二日酔いなどに効果があるとも言われています。
さらに、高血圧も予防するので、動脈硬化、血管障害、脳血栓などの脳疾患や心筋梗塞、心不全などを未然に防ぐのに役立ちます。
女性に大切な葉酸
葉酸は妊娠初期に必要なビタミンとして知られています。母体の中で赤ちゃんの臓器を作るときに葉酸が必要で、「妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性がある女性は神経管閉鎖障害のリスク低減のために1日400μgの摂取が望まれる」と記載されています。(厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』より)
葉酸は、全ての植物性の食べ物の中で海苔に最も多く含まれています。 海苔100g中1,900μg含まれ、海苔1枚(約3g)当たりでは57 μg になります。
食品 | 含有量(100g当たり) |
焼のり | 1,900μg |
レタス | 73μg |
いちご | 90μg |
参考:日本食品標準成分表2010(文部科学省・学術審議会資源調査分科会報告)
また、脳の神経細胞や血管を若々しく保つのに葉酸が必要で、認知機能低下や脳血管疾患のリスクを下げるという研究結果も発表されています。
さらに、葉酸はホモシステインを下げる作用があるため、動脈硬化のリスクを減らしたり、貧血を予防したり、うつの症状にも効果があるとも言われています。
葉酸は毎日少しずつ摂ることで体内の葉酸をキープできるので、毎日摂取することが大事です。
ダイエットの味方
海苔は炭水化物が少なくて、カロリーも低く、約30%が食物繊維です。
食べることで水分を吸収して膨れるので、ダイエットにもいい食材です。
海苔は旨味の宝庫
海苔は旨味成分であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などが含まれています。
グルタミン酸は昆布の旨味成分、イノシン酸は鰹節の、グアニル酸は干しシイタケに含まれる旨味成分で、これらすべて含まれているのは海苔だけです。